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教室で読みたい本〔高学年向き〕

シャイローがきた夏

フィリス・レイノルズ・ネイラー 著/さくまゆみこ 訳/岡本 順
シャイローがきた夏
  定価(本体1,500円+税)
判型: 四六判
ページ数: 192頁
ISBN: 978-4-7515-2229-5
NDC: 933
初版: 2014年9月
対象: 小学校高学年
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ある夏の日、11歳の少年マーティは、ビーグルの子犬に出会います。飼い主は嫌われ者のジャド。普段からひどい目にあわされているのか、マーティが近づくと後ずさり、声も出しません。マーティは、ジャドから子犬を守ろうと決意し、「シャイロー」と名付け、家族にも内緒でこっそり世話をしはじめます。しかしシャイローを守るためには、つきたくもない噓をつかなくてはならず、マーティは悩み、考えます。「本当に正しいこと」って何なのだろう?
子犬との出会いをきっかけに、成長していく少年の姿を描いたさわやかな物語。

【翻訳者のことば】

 この本は、アメリカで最もすぐれた児童文学作品にあたえられるニューベリー賞を1992年に受賞し、日本でも以前『さびしい犬』という題で翻訳されたことがあります。
  私もそれを読んで心を打たれたのですが、そのうちこの本は絶版になり、日本語では読めなくなっていました。
 その後、わが家でもビーグルを飼っていることから原書を取り寄せて読んでみたところ、もう一度日本の子どもに届けたいという思いが強くなりました。ちっとも古くなっていないし、犬を思う子どもの気持ちが痛いほど伝わってくる作品だったからです。

さくまゆみこ

イラスト


【著者紹介】

著者:フィリス・レイノルズ・ネイラー(Phyllis Reynolds Naylor)
1933年アメリカ生まれ。16歳で日曜学校の新聞に執筆して以来、絵本からYA作品まで130点以上の作品を発表。主な作品に「ミステリーホテル」シリーズ(偕成社)、「アリス」シリーズ(講談社)などがある。
本書は、1992年度ニューベリー賞、マーク・トウェイン読者賞などを受賞し、アメリカの学校では今でも必読書になっている。

訳:さくまゆみこ(作間由美子)
東京生まれ。訳書に「リンの谷のローワン」シリーズや「チュウチュウ通りのゆかいななかまたち」シリーズ(以上あすなろ書房)、「クロニクル千古の闇」シリーズや『ミサゴのくる谷』(以上評論社)、「ホーキング博士のスペースアドベンチャー」シリーズ(岩崎書店)、『路上のストライカー』(岩波書店)などがある。青山学院女子短期大学教授。



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