あの「ネシャン・サーガ」の姉妹編、ファン待望の刊行!
ミラート年代記 3部作

ラルフ・イーザウ 作/酒寄進一 訳/佐竹美保 イラスト
あらすじ

 最新刊・シリーズ第3部

3 シルマオの聖水

 国に戻ったエルギルは、母ヴァーニアが異空間で死に瀕していることを知る。母を癒す命の水を求め、エルギルと旅の仲間たちはふたたび出発する。一方ムーリアとドルムントが留守を守るソーデルブルク城は、隣国の裏切りによる壮絶な戦いにさらされていた。エルギルは「命の水」を手に入れることができるのか?ソーデルブルク城の運命は?決戦のときは刻々と迫っていた。
定価(本体2,400円+税)/四六判ハードカバー/600ページ
ISBN978-4-7515-2413-8/初版2010年4月
挿絵
ミラート年代記3 シルマオの聖水


 既刊本のご紹介

2 タリンの秘密

 裏切り者ウィンカデルを倒し、新王となったエルギルとトウィクス。だが、ミラート世界にかけられた悪神マゴスの呪いはまだ解かれていなかった。復活を期した悪神マゴスは、失われた魔剣「悲痛」を狙う。さまざまな罠をかいくぐり、敵を追跡するエルギルたち。ついに彼らはキトラ山上で、魔神マゴスと対決する。しかしそこにはワグ族の大軍団が待ち構えていた。
定価(本体2,400円+税)/四六判ハードカバー/576ページ
ISBN978-4-7515-2412-1/初版2009年4月
挿絵
ミラート年代記2 タリンの秘密

1 古の民シリリム

 物語は、父王を伯父ウィンカデルの謀反によって殺され、城から落ちのびた双子の王子エルギルとトウィクスが12歳になったところからはじまる。思慮深いエルギルと冒険好きのトウィクス、正反対の性格のふたりは、やがて自分たちの出自を知り、仲間とともに伯父ウィカンデルの打倒を決意する。
  双子の前に立ちはだかる数々の敵。その敵と戦うため、ふたりは母から受け継いだ古の力「通力」を覚醒させなければならなかった。 はたしてふたりは、性格の相違を乗りこえ、ミラート世界を厳寒の時代から救うことができるのか? 
 共生のファンタジーがはじまる。
定価(本体2,400円+税)/四六判ハードカバー/648ページ
ISBN978-4-7515-2411-4/初版2008年7月
ミラート年代記1 古の民シリリム
プロローグ

第1章 森の丸太小屋
第2章 グロータン
第3章 銀の棘
第4章 鎧姿の流れ者
第5章 奇妙な出会い
第6章 未知の世界へ
第7章 ゆれる塔の町
第8章 ガラスの秘剣
第9章 気紛れ橋
第10章 灰色の狩人


第11章 いかだ下り
第12章 ウニの庵の奥方
第13章 太陽がつねに輝く町
第14章 セスクウィン号
第15章 特訓に次ぐ特訓
第16章 コウモリウオの群れ
第17章 ムルガン、北をめざす
第18章 荒れ野
第19章 蝶の館
第20章 ウィカンデルの手先


第21章 異形の者
第22章 漁師の谷
第23章 耐えしのぶムルガン
第24章 月の岬にて
第25章 流氷海
第26章 恐怖の迷路
第27章 竜骨塔
第28章 国王たちの評定

エピローグ
訳者あとがき


 書 評

「イーザウ風ヨーロッパ・ファンタジーに喝采」
ラルフ・イーザウはドイツのファンタジー作家の代表格だ。色とりどりの舞台、空想の生きもの、息をのむ冒険の数々。そこに哲学的な視点を加え、歴史や哲学が見つけだした豊かな発掘品を次々とくみ上げていく。イーザウはまさにヨーロッパのファンタジーが進むべき道を示している。イーザウのすごい点はまた、ほとんどの作品がハードカバーで、しかも三部作で出ていることだ。常にすばらしい装丁の本を出している出版社にも賛辞を贈りたい。
2006.9 ドイツSFクラブ

「古典となる可能性あり」
『ミラート年代記』は双子の主人公が仲間とともに繰り広げる怒濤の戦いが読みどころだ。もちろん最後にはハッピーエンドが待っている。けれども全員が満足するような紺碧の青空が広がるわけではない。なぜなら良きことのために戦う戦士たちは大きな犠牲も払わなければならないからだ。勝利したものたちにも小さな影が残る。けれどもこれがまた登場人物たちに人間味をあたえ、私たちは彼らの運命に心を寄せることになるのだ。『ミラート年代記』は真の古典となる大いなる可能性を秘めた作品といえるだろう。
2006.10.11 Rhein Zeitung ライン新聞

「読みふけるのに絶対おすすめ!」 
『ミラート年代記』第一巻を読んだときはこんなものかなと思ったが、二巻目から完全にパワーアップした。物語の展開は想像を絶するほどエキサイティングだ。登場人物たちは個性豊かで、前からよく知っている友だちのような気がしてくる。敵は陰険で汚い。戦いの場面はドキドキするし、冒険の結末がどうなるかまったくわからない。それに物語全体がとてもハートフルだ。愛情や悲しみや痛みがいっぱいつまっている。実際に物語の結末では、まさかと思えるようなことが起こる。でも読み終わってみると、なるべくしてそうなったと思えてくる。
(中略)
『ミラート年代記』をまだ読んでいない人には絶対に読むべしと言いたい。少なくともツボにはまって読みふけることうけあい。本を落としてはっと時計を見たら夜中の四時すぎだったなんてことになるかも。
2006.4.12 LizzyNet リッツィーネット(HP)

「やみつき要注意!」
ラルフ・イーザウは『ネシャン・サーガ』三部作(注、発行部数五十万部を越え、日本語、韓国語、タイ語などに翻訳されている)で知られている作家だ。他にも文学賞を受賞した『盗まれた記憶の博物館』や『影絵のネット』などがある。そして今再びイーザウファンが待ちに待った三部作からなるファンタジー大作が登場した。題して『ミラート年代記』。
(中略)
『ミラート年代記』は間違いなく刺激的だ。シンパシーを感じる登場人物、風変わりなキャラクターたち、そしてさまざまな生きる知恵。やみつきになること要注意。
2005.8.7 Badische Neueste Nachrichten バーディッシェ・ノイエステ・ナーハリヒテン

「老いも若きも」
老いも若きも読むには最高。メルヘンや伝説の古い伝統にざんしんな命を吹きこめる作家といえばラルフ・イーザウをおいて他にいない。『ミラート年代記』は十二歳から上のすべての子どもにお勧めの作品だ。もちろん大人のファンタジーファンも楽しめるだろう。
2005.12 スイス・トゥルガウ県国民学校・幼稚園局推薦


 著者紹介
著者:ラルフ・イーザウ
1956年ベルリン生まれ。コンピュータ・プログラミングの仕事のかたわらファンタジー小説を書きはじめ、作品がミヒャエル・エンデの目にとまり、作家デビュー。1997年、『盗まれた記憶の博物館』(あすなろ書房)で、ドイツ児童書界で権威あるブックステフーダー雄牛賞を受賞。おもな著書に『ネシャン・サーガ』シリーズ(あすなろ書房)、『暁の円卓』(長崎出版)、『ファンタージエン 秘密の図書館』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。
訳者:酒寄進一(さかより しんいち)
1958年生まれ。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て、現在、和光大学表現学部教授。児童文学を中心に、現代ドイツ文学の研究紹介をおこなっている。おもな訳書にラルフ・イーザウの諸作品、『ベルリン』三部作(理論社)、『影の縫製機』(長崎出版)などがある。
画家:佐竹美保(さたけ みほ)
1957年生まれ。「奇想天外」の仕事を皮切りに、SF、ファンタジーなどの分野で多くの作品を手がける。主な作品に『ネシャン・サーガ』シリーズ(全3巻 あすなろ書房)、『不思議を売る男』(偕成社)、『メニムー家の物語』シリーズ(講談社)などがある。
 

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